湧月りろの過去

え? そんなもん知りたいですか?
あんまり役に立たないですけど、いいんですかね。
ま、ヒマつぶしにでも読んでおくんなさいまし。

●生誕●

時は日本の高度成長期がすっかり熟した頃、京都の地に生まれる。

世間に「一姫二太郎」などという言葉があるが、
物理的にはコレに当てはまる。
二太郎の後、7年ほど経過して生まれた女である。
姫という面ではなかったが。
両親も兄たちも、満面の笑みで私をこの世へ迎え入れてくれた。

上記、言葉にすれば数行だが、
これが私の人間形成の基本となった項目と言ってよい。


●食欲●

どうか信じて欲しい。
私は極端に食欲のない子供だった。
母のオッパイさえ、あまり吸う気も見せず、寝てばっかりだったそうだ。
食べるという行為がとにかく嫌いで、
おやつさえ食べなかった。
母はそんな私に何とか食事させようと、
懸命になって工夫をこらした。

数つぶのご飯つぶを指先でにぎり、
小さく切った海苔を巻いて、2センチほどのミニミニおにぎりを作ってくれた。
幼稚園のお弁当にも、そんなミニチュアおにぎりを5個ぐらい詰めてくれた。

グリーンピースを一粒、わざわざ可愛いスティックに刺し、
ぷちぷちと食べさせてくれたりした。

ジャコの袋にまぎれて入っている、3ミリほどのタコを探し出して
「ほら! ちっちゃいタコがいたよ〜かわいいなぁ〜」
と喜ばせながら与えてくれたりした。
私はそのミニミニな可愛さに負けて、
やっとニコニコと食べるのだった。

ぜんぶ覚えている。
母が涙ぐましい努力をしてくれたこと。
考えてみれば、
私のミニミニ好きは、遺伝と環境の相乗効果かもしれない。


しかし。
食欲のなさはなかなか改善されない。
たぶん、そういう体質で生まれてきたのだと思う。
バッカみたいによく食べる兄たちとは、エライ違いだった。

小学校の3年〜4年にかけて、給食拒否症で病院に行った。
母の作る料理はおいしいので、少ないながらもちゃんと食べていたのだが、
給食のパンと牛乳がどうしても喉を通らず、熱が出るのだ。
毎日、毎日。

こんなことを言うと、脱脂粉乳だった時代の人とか、いろんな人から殴られそうだが、
事実、熱が出るのだから仕方ない。

ところが5年生の春、私の身体に雷でも落ちたのだろうか、
突然、食欲のある子供に変身したのだ。
するとどうだ、食べる食べる。
なにしろそれまで、食べれば食べるほど褒められたものだから、
止めることを知らなかった。

食べればエライと信じて、数年間生きた。
おかげで、こんな現状に。

私に何が起こったのか、自分でもわからない。
雷が落ちた覚えはないのだが。
人間の脳は迷宮だ。

しかしこれだけは言っておく。
私にも痩せていた時代があったのだ。
(遠い目……)


●初恋●

3歳の時、西条秀樹氏にプロポーズの電話をした。
夕食を終えたとたん、自発的にイキナリ電話をかけた。
本気で結婚を申し込むつもりだった。
あの、髪を振り乱して歌う姿にヤラレてしまったのだ。

電話に出た相手は言った。
「ハイ警察です」
びーーーーっくりして受話器を置いた。
が、逆探知されてしまった。


プロポーズに失敗したショックで、西条秀樹氏のことは諦めた。
そしてアッサリ、沢田研二氏の色気にヤラレた。
でも警察の逆探知はもうコリゴリだったので、プロポーズはやめておいた。


幼稚園で、毎日一緒に遊んでいた男の子がいた。
大好きだった。
でも、これは初恋ではない。
なぜなら、小学校2年の時に、
とある男の子に激しいまでの恋愛感情を抱き、
「これが恋ってものか」と自覚したからだ。

今、思えば、
ふつうに異性が好きだのどーだの感じ始めたのは3歳の時かもしれないが、
小学校2年の時に衝撃的に目覚めたものは、
母性本能だった。
「守ってあげたい」。本気で思った。

「初恋は?」ともし聞かれたら、
ハッキリと新たな感情に目覚めた記憶の残る「小学校2年」と答える。


余談だが、
ちょっと前、「有名人で理想のタイプは誰?」と聞かれて、
「クマさん」と答えたら
「プーさん?」と言われた。
ンなアホな。




●音楽● 


これは「りろらーの日々これ音楽なり」コーナーにそのうち書くつもり……だったんですけど、
そっちのコーナーがなかなか開店できないんで、
ちょっと書いてみたいと思います。

「のど自慢の恋」と呼ばれていたらしい両親(結婚前、一緒に「NHKのど自慢」に出たそうな)
……のもとに生まれたおかげで、
とにかく「歌を歌っている状態が普通」と信じ込んで生まれ育ちました。

私の頭ン中では24時間とぎれることなくBGMがなっています。
もちろん、夢の中でもちゃんとなっています。

そんな私の音楽遍歴の巻♪

おなかの中にいた時から、クラシック唱法の子守歌で育つ。
そのせいで、幼稚園の頃からクラシック唱法。
でも得意な歌は仮面ライダーのテーマでした。
だって仮面ライダーになりたかったんだも〜ん。

小学校3年生のある日、
「京都市少年合唱団」という地元の公立合唱団の演奏会を観に行き、
「あのステージに立ちたいっ!」と全身に電気が走る。
まるで雷に打たれたように、舞台に目覚めた私なのだった。

すぐに作曲家の先生の手ほどきを受け、
合唱団のオーディションに挑み、運良く合格。
それから5年間の日々をすべて合唱にかけた……にもかかわらず、
卒業して数年たってから、自分がぜーんぜんちゃんと歌えてない事に気付き、
そのヘタクソ加減を自覚して谷底まで落ち込む。
「私よ…ここで死ぬんじゃない。人生これからじゃないか」

一大決心して、ソプラノ歌手の先生に弟子入り。
そして今で11年目(2004年現在)。
最近はやっと先生に「音大、受かるよ」と言ってもらえるようになり、
もう一回学生生活ってのもステキやわぁ〜とほざいているのだが、
歌だけ歌えても大学は入れません。
シュ〜ン。

とにかく素晴らしい先生に出会えたので、
「最低でも私が80歳になるまではレッスンお願いします」と頼んである。
先生ぜひとも長生きしてください。



こんな私ですが、聴く音楽は異常なほど幅広く、簡単に言うと「バラバラ」だす。
共通しているのは「メロディがなきゃイヤ」ってこと。
ツッタカツッタカ単調なリズムが繰り返されるディスコミュージックや、
同じトーンがずっと続くラップなんかは寝てしまう。子守歌にいい。

でも、太鼓系はメロディアスでなくても魅力あるなあ。

すごくキライなのは、儲けしか考えてないのがバレバレの腐りそうなポップス。
どっか行け。
あと、一回流行った曲をツッタカターツッタカターってリズムだけ変えてリサイクルするの、
吐き気がする。

好きなのは、情緒不安定な人が作った音楽。
聴いてるといちいち泣けてくるような曲にいつも包まれていたい。

それからね、主張したいことがありますねん。
「軽く“ロック”という言葉を使うんじゃなぁーいっ!」
ロックとは血の滲むような心で奏でる音楽なのだ。
ロックは人生なのだぁーーー!
だから、この世にロックほど泣ける音楽はないのであります。

みなさん、ロックに生きてますか〜?



●運動●

「オマエほんまに運動神経ないなぁ」
小学生の頃、よく友達にこう言われました。
体育の授業が苦手で、すごいコンプレックスで、
「私は運動ダメ人間なんだ」と思いこんでいました。

しかぁ〜しっ!

思いこみはいけませんぞ、みなさん。
自分はダメ、なんて思わず、
なんでもやってみないとわかりません。
だいたい、運動神経がなかったらそれは大変な事態です。

私のこと運動ダメ人間呼ばわりした人々に言ってやる!


私はなぁ〜、横綱土俵入りバッチリ出来んねんぞーっ!



……というのもですね、
年の(けっこう)離れた兄が相撲にハマリまくっていた時期がありまして、
小学生だった私は、
土俵入りの基本姿勢からテクニックまで、
しっかりとこの身にたたき込まれたのであります。

まぁ〜それはそれは厳しい稽古の日々でした。

「そこ、両手は水平にならなアカン。もっと上げて。
あ、両足を寄せてくる動作は、
輪島流やったらもっとゆっくりや。
右手を横に伸ばす時は、右足に重心をおいてから、
スッと左足を寄せてくるんや」

「こうか?」

「ちゃうちゃう! 足を寄せるんと手を伸ばすのは同時や」

「こんな感じ?」

「そや! そうやったら格好ええんやで」

すごい修行であった。

どうだ。まいったか!


ついでに言うときますけどねえ、
兄が野球にハマリまくってた時期には、
ピッチング練習をやらされた、やらされた。

まず構え。ここで精神集中。キャッチャーのサインを見る。
シュピッと振りかぶって、片足を身体のほうへ引き寄せ、
右手を十分に後ろへ引いて、投げる!

「手首の返しが利いてへん。それでは球の速さが出えへんぞ」

「こうか?」

「そうそう! そやけど、投げる瞬間は体重を全部コッチにかけるんやで」

「こんな感じ?」

「そや! もっと思いっきり投げてみいっ! あのタンスの二段目を狙え!」

もちろん、バッティングフォームも鍛えられた。
プラスティックのバットを部屋で振り回す毎日。
「もっと腰を落として。脇しめすぎ。上半身はリキんだらアカン」


こんなに修行を積んだのに、
私ってずーっと「運動ダメ人間」のレッテル付きだったから、
友人と野球して遊ぶ時は絶対に「まず球が飛んでくることのない外野」に指定されるんだぜ。
打席も必ず最後に回されて、
「おーいピッチャー、ゆっくり投げてやれや〜」って気遣ってくださるの。


みなさん、思い込みはいけませんことよ。
今度そんなこと言ったら、土俵入りしてやるっ!!!






まだ続きますよ。連続自己紹介だから。



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