Riro & Eriko

「Riro & Eriko 1」

2004年の、ある晴れた春の日、
繊細なミニチュア薔薇を作られる作家・松宮絵里子さんが、
私の「妖精の森」にいる妖精たちを見ておっしゃいました。
「薔薇のうえに立たせてみたいな」

私は前から思っていました。
「美しい花に囲まれてみたいな」

一瞬で意気投合した、この“合体もの”作品。
お互いの頭に描いたイメージを話し合い、
さっそく制作が始まりました。

といっても、デザインなど完全に決めたのではなく、
ほとんどお互いにお任せ。
だからよけいに、期待と不安でドッキドキです。



えりこさんから薔薇が届きました。
包装をほどき、作品をひと目見て、とっさに出た言葉。
それは
「すごい! かわいい! 欲しいっ!!」
……欲しくなってしまいました。



ダメダメ。がまんがまん。
思わず(勝手に)コレクション棚に飾ってしまいそうな我が欲望を抑え、
妖精作りにいざ取りかかる私でありました。

パステルカラーのグラデーションがかもし出す優しさ、
そして信じられないほど薄くて繊細な花びら。

ふんわりと風に揺らぐような柔らかさを感じさせ、
それでいて存在感は実にゴージャス!

そんな薔薇に似合う妖精は……。
私の中に浮かび上がったイメージはただひとつ、
絶対にコレ! って思ったんです。
コレ、です。

  

年の頃は17、18歳。ちょっと大人の女性へと脱皮したところ。
ゆるく全体にカールした長い髪を、
ふんわりとアップしてシニョンにまとめあげたヘアスタイル。
シニョンの部分を大きく高くして、ボリュームをもたせました。

襟元の大きいフリルは、
大人っぽく上に立てて、ちょっとふくらんだ胸元までヒラヒラ。

この襟のフリルにはクリームイエローを、
ちょうちん袖にはパステルピンクを、
それぞれ薔薇の色合いを取り入れました。



いよいよ薔薇の中に立たせる瞬間!



んんん〜悩み抜いて……ココだっ。
どの花よりも誇らしげに咲き、今にも香ってきそうなピンクの大輪の前に決定。

ちなみに、この瞳、新ヴァージョンです。
シングルまつげ・星入りタイプ。



妖精の羽根は、はばたくとキラキラ粉が降ってきそうな感じにしたかったので、
パールの羽根をラメで縁取りました。
パタパタパタ〜。



いやぁ〜それにしてもえりこさんの薔薇、
こおぉーんなにドアップにしても、どこまでも繊細で……ため息が出ます。

どれだけドアップにしているかといいますと……



こんな感じです。
妖精をつまみ上げると……



……といっても、妖精はもう外せませんが。

4月に開催された近鉄百貨店プラッツ京都での『有名作家ドールハウス展』にて、
みなさまにご覧いただくことができました。
たくさんの温かいお言葉、ほんとにありがとうございました!



いやしかし、ほんとにステキなものを手にすると、
一人で作ってる時以上に気分が盛り上がり、
楽しさ倍増です。
何倍も何十倍も増です。
ああ楽しい♪



「Riro&Eriko 2」も見てね→次ページ


2004年6月


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