「Riro & Eriko 1」
2004年の、ある晴れた春の日、
繊細なミニチュア薔薇を作られる作家・松宮絵里子さんが、
私の「妖精の森」にいる妖精たちを見ておっしゃいました。
「薔薇のうえに立たせてみたいな」
私は前から思っていました。
「美しい花に囲まれてみたいな」
一瞬で意気投合した、この“合体もの”作品。
お互いの頭に描いたイメージを話し合い、
さっそく制作が始まりました。
といっても、デザインなど完全に決めたのではなく、
ほとんどお互いにお任せ。
だからよけいに、期待と不安でドッキドキです。
★
えりこさんから薔薇が届きました。
包装をほどき、作品をひと目見て、とっさに出た言葉。
それは
「すごい! かわいい! 欲しいっ!!」
……欲しくなってしまいました。
ダメダメ。がまんがまん。
思わず(勝手に)コレクション棚に飾ってしまいそうな我が欲望を抑え、
妖精作りにいざ取りかかる私でありました。
パステルカラーのグラデーションがかもし出す優しさ、
そして信じられないほど薄くて繊細な花びら。
ふんわりと風に揺らぐような柔らかさを感じさせ、
それでいて存在感は実にゴージャス!
そんな薔薇に似合う妖精は……。
私の中に浮かび上がったイメージはただひとつ、
絶対にコレ! って思ったんです。
コレ、です。
↓
年の頃は17、18歳。ちょっと大人の女性へと脱皮したところ。
ゆるく全体にカールした長い髪を、
ふんわりとアップしてシニョンにまとめあげたヘアスタイル。
シニョンの部分を大きく高くして、ボリュームをもたせました。
襟元の大きいフリルは、
大人っぽく上に立てて、ちょっとふくらんだ胸元までヒラヒラ。
この襟のフリルにはクリームイエローを、
ちょうちん袖にはパステルピンクを、
それぞれ薔薇の色合いを取り入れました。
★
いよいよ薔薇の中に立たせる瞬間!
んんん〜悩み抜いて……ココだっ。
どの花よりも誇らしげに咲き、今にも香ってきそうなピンクの大輪の前に決定。
ちなみに、この瞳、新ヴァージョンです。
シングルまつげ・星入りタイプ。
妖精の羽根は、はばたくとキラキラ粉が降ってきそうな感じにしたかったので、
パールの羽根をラメで縁取りました。
パタパタパタ〜。
いやぁ〜それにしてもえりこさんの薔薇、
こおぉーんなにドアップにしても、どこまでも繊細で……ため息が出ます。
どれだけドアップにしているかといいますと……
こんな感じです。
妖精をつまみ上げると……
……といっても、妖精はもう外せませんが。
4月に開催された近鉄百貨店プラッツ京都での『有名作家ドールハウス展』にて、
みなさまにご覧いただくことができました。
たくさんの温かいお言葉、ほんとにありがとうございました!
★
いやしかし、ほんとにステキなものを手にすると、
一人で作ってる時以上に気分が盛り上がり、
楽しさ倍増です。
何倍も何十倍も増です。
ああ楽しい♪
「Riro&Eriko 2」も見てね→次ページ
2004年6月
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