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【5】  2001年 9月7日〜10月26日
      おうす・炊き込みご飯〜お米・電子レンジの話

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       常時更新、連続エッセイ

 人生、食べるが勝ち! 

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2001年 9月7日

あ〜なんだかここ何日、物事に追われ追われて、寝るのもままならん日々……。
しかし、物事に追われすぎるのはイケマセンな。
誰だって忙しい時はあるし、どうしようもないものだが、
人間的な生活というものには、必ず「ゆとり」が必要だ。
仕方ない、ではダメだと思う。
だんだんカチコチに固まってきた脳ミソを、一度だらり〜んと柔らかく戻して、
楽しい、美しい、おいしい、ということをちゃんと感じられる脳にすること。
人生でいったい何が一番大事なのか、腰を据えて考える時間というものを、
最低でも1カ月に2回は作るべきだと、私は思います。

チーズについては、これからは何という名のものを食べたか、メモしていこうと思っている。
ビンボーなので、あんまり高級なのは買えないけど、
お手頃なものから少しずつ試していくことにしよう。
データを集められたら、ここでまた報告いたします。
みなさん、おすすめチーズがあれば、ぜひ教えてくださいね!

忙しい日々が一段落して、久しぶりにほっこりしたい時、
飲みたくなるのが抹茶だ。
「ほっ……。おうすでも飲もか」と思うと、急に気分が落ち着く。
というわけで、飲もうっと。
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2001年 9月12日

容量不足で更新ができなくなってしまい、HPを引っ越した。
ついでにファイルを整理しなおして、面倒な作業をやっと終え、
さ〜て続きを書くぞ!……と思ったとたん、
すごいニュースが飛び込んできた。
NYの大惨事……これ、ほんとに現実???と、目を疑ってしまうような映像。
急激に、いろんな思いが頭を駆けめぐる。
この根本にある問題の、あまりに大きく、あまりに困難な現実。
簡単に言えることではない。
ただ……犠牲になった人が悲しい。
こういうショックを受けた時、食べる物も飲む物も、ちっともおいしくない。
「おいしいねぇ」と言いながら、みんなが笑って飲み食いできる、
そんな世の中であってほしい。
お気楽な言い方かも知れないけれど、
人間にとって、これほど大切なことはないと思う。
誰が悪いとか、そんなんじゃなく、
誰もが心静かにお抹茶を点て、ずずぅーっとすすれるような、
誰もが自分の「いい時間」のための大事な飲食物を口に出来るような、
そんな世界にしたい。
心から、願う。
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2001年 9月14日

ところでみなさんは、普段「お抹茶」って飲みます?
こう訪ねると、
「私は茶道なんて習ってないから……」というお返事が必ず返ってくるように思うのだが。
もったいない!
私の場合、しょっちゅうではないが、たびたび飲む。
おいしい和菓子を食べる時や、バタバタした後に落ち着きたい時。
ほんとに、美味しい〜。
ちなみに茶道経験はというと、「一日体験教室」に参加したことがあるだけ。
「襖はこうして開けます」「まず掛け軸を拝見します」「お茶碗を回します」……など、
一通りの説明を聞いて、やってみた。
それだけ。
“お茶の心”の素晴らしさ、極上の“もてなしの心”には、素晴らしいものがある。
知れば知るほど、唸ってしまうほど感心する。
しかし、「抹茶を飲む」こと自体は、茶道を知らなくてもかまわない。
抹茶を点てる時、自然に心が静かになることなど、
抹茶を飲むだけでも、茶道に生きる要素を体感できるし、
何より、おいしい。
だいたい「お茶」なのだから、なにも気負うことはないのだ。
茶道経験がないのを理由に、お抹茶を飲まない…という人がもしいらっしゃるなら、
ぜひとも、「とりあえず飲む」ことをお勧めしたい。
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2001年 9月15日

と言われても、「点て方がわからんがな」という方もおられるだろう。
そりゃぁそうだ。
茶碗を回すとか知らずとも茶は飲めるが、点てるのは知識ゼロじゃ無理だ。
「おうす」が出来上がらない。
これは抹茶に限ったことではない。緑茶でもそうだ。
きびしょに茶葉をバッサリ入れて、グラグラ湧いた湯を注いでしまったりしたら、
黄色〜い渋〜い苦〜いまず〜い液体が出来上がる。
まずい、だけならまだ良い。
抹茶の場合、茶せんを痛めつけることになる。
あんなもん使い捨てにしてたら、高くついてかなわん。
このようにコストの問題もあるので、ちょっとしたコツを知っておかねばならない。
よーするに力の入れ具合なのだが、最初はけっこう失敗する。
私の初体験は、たしか小学校低学年ぐらいだっただろうか。
母が「これで練習してみ」と言って手渡してくれた、ちょっと不揃いな茶せん。
先が何本か折れていた。
「“り”を書くようにして、最後は“の”を書きながらすっと引き上げる」と教えられ、さっそく挑戦した。
「りりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりり、の。あーしんど。」
すっと引き上げてみると、茶せんの本数が見るからに減っていた。
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2001年 9月16日

このように、ヘタに点てると、茶せんは見事にズタズタ。
そして飲む時には、細い竹のカスが口の中で引っ掛かる。
非常に困る。
ワタクシ茶道を習ってないのでよく知らないが、
思うに、ヒジから先を、お化けの真似をする時のようなリラックス状態にし、
茶せんを真上から包み込むように持ち、そのまま茶碗のところまで腕を伸ばす。
そして、手首の位置は固定したまま、
茶せんの先っちょが茶碗の肌を心地よく撫でるような気持ちで、軽く前後に動かす。
……こんな感じではないだろうか。
茶せんと茶碗の愛あるスキンシップ、というところか。
愛があれば、あのやわな茶せんでさえ、一本たりとも折れはしないのである。
本体であるお茶そのものをかき混ぜる、と考えるのではなく、
道具をうまくあやつることを意識すれば、自然にお茶が点っているというワケだ。
あとは、お茶とお湯の量のバランス。
濃いのは好みでいいが、薄すぎると泡立たない。
お湯の温度もポイントだ。
熱すぎると、せっかくのお茶の甘みが飛んでしまうし、
ぬるすぎると、キメ細かい泡にならない。
しかし、こんなことは飲んでいるうちにわかる。
だからとにかく、飲みましょ。
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2001年 9月19日

おいしいお茶を飲む時間が、みなさんにはありますか?
「お茶を飲もう」と思い立ち、茶道具を用意し、お湯をさまし、
茶を茶碗に入れて点て、ゆっくり味わう時間。
できれば、おいしいお菓子などアレコレ選びながら。
日々の生活は、なにかと用事に追われ追われて、せわしない。
仕事の山に埋もれ、時間に追い立てられて過ぎてゆく。
ゆっくりしたいと思っていても、なかなか難しい。
みんな、それどころじゃぁない。
でも、いいのだろうか。
それどころじゃぁなくて、いいのだろうか。
そうしているうちにも、人生はどんどん流れているのだ。
生きるって何だろうって、考えるヒマがなくてもいいのだろうか。
自分が生きていることを、思い返してみる時間がなくてもいいのだろうか。
食べて飲んで生きている自分たちのこと、もっと真剣に考えたい。
私自身を含めた、世界中のみんなが、
誰かのためじゃなくて、自分のために。
食べるということの喜び、恵みへの感謝、
そして、そんな気持ちを誰かと分かち合う幸福感。
もっと大事に、もっと重く受け止めたい。
そうやって一生懸命生きている、どんな人間の命をも、
誰一人として奪えないはずだから。
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2001年 9月20日

おっとっと、ついつい書いてしまう、若僧の独り言みたいな言葉。
こうも世の中に怒りや憎しみが氾濫していると、
説得力のない言葉ででも、平和を唱えたくなるってもんだ。
とはいえ、今の日本人の食生活は、本当に考え直した方がいいと思う。
カルシウム不足だと、人生や命のことだって、真剣に考えられないからね。
いやホント。
ところで、ふと思い出したが、
天ぷらに、抹茶と塩を混ぜたものをつけて食べるとおいしい。
これって、珍しくもなんともないのかしら?
商品にもなっているし。
知名度についてはよく知らないが、抹茶の香りは嫌みが無く、
天ぷらのうまさをいい具合に引き立ててくれる。
初耳のお方があれば、一度お試しあれ。
お菓子では抹茶ブームもあったが、料理ではどうなのだろう?
一時期、食べるお茶が流行ったりもしたが、
料理のレパートリーとしては、それほど普及しなかったように思う。
抹茶を使ったメニューなら、もっと幅広く応用がききそうな気がする。
あの香りと色、そしてさわやかな苦味を生かして……。
天ぷらの衣そのものに、抹茶を混ぜ込んでしまったらどうだろう?
浅黄緑色のイキな天ぷらになりそうだ。
ムニエルなんかに、抹茶ソースってのはどうかなぁ?
抹茶ポタージュスープ、抹茶味のつゆのうどん、
サラダに抹茶ドレッシングとか、煮物の煮汁に溶かし込むのは??
抹茶炊き込みご飯、青のりのかわりにお好み焼きにふりかけるとか……。
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2001年 9月21日

どなたか、上記のメニューなど、試してみてくださいません?
もちろん、私もやってみます。
なにかおすすめの抹茶料理をご存じでしたら、ぜひ教えてくださいまし。
んーと、ほうじ茶や烏龍茶で炊いたご飯なら、どこかで出合ったことがある気がする。
(あいまいな記憶……)
おいしかった気がする。
(頼りない記憶……)
そもそも、これは想像しただけでもおいしそうである。
茶粥がおいしいんだから、ま、当然おいしいだろうて。
茶粥かぁ……ん〜、「朝食だ」って感じですねぇ。
旅館なんかで、「朝食は白米と茶粥がございますが、いかがなさいますか?」
と聞かれると、妙に嬉しい。
私はすかさず「茶粥で!」と答える。
なんだか、白米よりひと手間かかっていて、得した気分になる。
さわやかな茶の香りと優しい口当たりは、一日の始まりにピッタリだ。
だいたい私は、何かを炊き込んだご飯がとても好きである。
やっぱりなんか、ちょっと得した気分になるのである。
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2001年 9月22日

白米より、なんかチョビットでもプラスした方が得した気分になるとは、
なんて単細胞なんだろう、私。
しかし、実際そうなのだ。
炊き込みご飯は、やっぱりおいしい。
これからの季節、栗ご飯にサツマイモご飯、
キノコご飯に……キノコの王様、松茸ご飯!
炊いている間に、漂ってくるほのかな香り。
炊きあがってフタを開けた時、立ちのぼる湯気とともに、一気に広がる芳ばしさ。
想像しただけで、もうクラクラ……。
いろんな炊き込みご飯があるが、
ちょっと変わったところで気に入ってるのが、湯葉ご飯。
細かめにちぎった湯葉を散らし、塩味であっさりと炊きあげる。
上品で、優しいご飯になる。
小芋とイワシの炊き込みご飯というのも、なかなかおすすめだ。
イワシはそのまま炊き込むと生臭いので、さっと焼いて、身をほぐして入れる。
小芋はコロコロと角切りにして。
薄口醤油とみりんぐらいで軽く味付けし、炊く。
柔らかく炊きあがった小芋が、ご飯を混ぜる時にほんの少しくずれかけ、
口当たりをなめらかにしてくれるのがいい。
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2001年 9月23日

あ、間違った。
気に入ってるのは、小芋と“キス”の組み合わせだったわ!!
イワシは身が柔らかすぎて、あんまり良くないかも……。
ごめんなさい、皆さん、キスを使ってね。
スンマセン。
あっさり部門の炊き込みご飯では、コーンご飯もおすすめだ。
生でも冷凍でも缶詰でも、とにかくコーンの粒を米と一緒に入れて炊く。
味付けは、塩だけでもいいし、
バターとコショウなんかを加えると、洋風になってまた良い。
ちょっとピラフっぽくて。
“ピラフ”というと、何年か前まで、炒飯と一緒クタにされていた感がある。
炊いたご飯を炒めたのが炒飯で、炒めた米を炊いたのがピラフ……のハズだ。
(念のため調べてみたところ、
一部の辞書では、洋風の炒飯のこともピラフと呼ぶ……みたいなことも書かれていた。
私はそこまでよくは知らないが、
たぶん本国(フランス)では、やっぱり炒めた米をスープで炊くものが本来のピラフだろう。
日本ではそこまで明確に区別をつけてないから、一般的にはそう呼ばれている、ということなのだろうか?)
それはそうと、ピラフって失敗しにくい。
どうも、米にあらかじめ火を通しておくと、あまり気遣いせずとも上手にご飯が炊きあがる…
…みたいだ。
というのは、ある経験から得た実感である。
それは中学生の頃までさかのぼる。
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2001年 9月24日

調理実習で、ピラフを作ることになった。
だが私は中学時代、学校でやる勉強というヤツに対する嫌悪感を強く持っていて、
授業をマジメに聞いたことがなかった。
とはいえ家庭科は大好きで、やる気はあったのだが、
やはり授業は聞いてなかった。
説明タイムは知らぬ間に過ぎていて、いざ、実習開始。
何だかわからんが、そのへんの材料を適当に切ったりして、
「とにかく、ピラフを作ればいいんでしょが」とか言いながら、
私達は料理を始めた。
4人ほどの班だったのだが、類は友を呼ぶというのか、
ほかの3人もかなりテキトーな面々ばっかり揃っていたのが悪かったようだ。
誰ひとり、作り方を聞いてなかったのだなぁ、コレが……。
「ま、思うままにやろう」ということで意見が一致し、
「これ、炒めよっか。これも入れよっか。バターも一杯入れとこう」てな感じで、
私達なりに、たいへん順調に調理が進んでいたのだが、
先生が見回りに来られて悲鳴をあげなさったのだ。
「いやぁー!アンタら、何聞いてたんや!!」
「へ?なにか……」
「グリンピースは飾り用やって言うたでしょ!なんで米と一緒に炒めてるのよっ!!」
それだけではない。
「あーあー、バターは残しておかなアカンのに、なんでなくなってるのっ!」
「あっ!これはピラフの具と違うでしょっ!スープに入れるって説明したのにぃっ!」
そして、こう聞かれた。
「ちゃんと水は計量したんやろね!?」
「……」
炒めた米を鍋に移し、私達は適当に水を入れた……のがバレた。
「もうっ!!どんな料理になっても知らんから。
説明を無視するんやったら、アンタらのことも、もう無視します。
勝手に好きなようにすればいいのよ、フンッ!!」
そう言ったきり、先生は二度と振り向いてくれなかった。
もう先生ったらぁ〜、スネちゃぁイヤ〜ン。
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2001年 9月25日

先生は、すっかり怒ってしまわれた。
勝手にせぃ、と言われりゃ、勝手にするしかしゃーない。
ということで、
とにかく米と水を入れた鍋にフタをして、弱火でグツグツ炊いてみたが、
どうも汁気が多すぎたようで、まるでリゾットみたい。
「ええい、蒸発させてしまえ!」というとこで皆の意見がまた一致し、
(なかなか気の合う仲間達であった)
思いっきり強火にして、フタを開けてグラグラ煮てみた。
すると、次第にイイ感じになってきたではないか!
ついに、見かけは普通のピラフのようになったので、
盛りつけることに。
先生は完全に怒っていらっしゃって、私達は透明人間になったような気分だったが、
料理は非常に美味しそうに出来上がったのである。
ま、ピラフ、スープ、サラダなどのそれぞれの具の組み合わせが、
他の班とはちょっと違ったが気にしない。
さ、試食。
けっこう心配だったのだが……おおっ!美味しい!!
素晴らしい!と叫びそうなほど、うまく炊きあがっているではないか!
たぶん、他の班のより美味しいゾ。知らんけど。
これがもし白米なら、絶対にこんなんではうまく炊きあがらないだろう。
この調理実習で得たこと、それは、
米は先に炒めておくと、適当に炊いてもちゃんと出来上がる、ということ。
それと、料理なんてマニュアル通りやらなくてもいい、ということも学習した。
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2001年 9月26日

どこやらの国では、深めのフライパンにスープを熱して、
「ワン」と言っては米を片手で一つかんで放り込み、
「ツー」と言ってはまた放り込み……なんてことをしていた。
六人前だと6回つかんで入れる、ということらしい。
「ワンフォーユー、ワンフォーミー、ワンフォーザポット」じゃないんだからサ……。
もちろん、研がずにそのまま。
なんてアバウトで、おおらかなやり方だろう。
私はここに、自分のアバウトさ加減との共通性を見て、気に入った。
まぁもちろん、米自体が違うから出来ることなんだろうけど。
米の違いといえば、
一時、米不足になった頃、外国米が大量に入ってきたが、
タイ米がエラク悪者扱いされた。
あれは何なんだ?
マスコミもこぞって「こうすればタイ米もおいしい!」とか何とか言って、
まるで「タイ米はマズイです」と言いたげに。
なんか、あれは政治的操作なんじゃないかって気がした。
それは置いておいたとしても、だ。
まったく、タイの人に失礼ではないか?
日本人が勝手にタイ米に合わない調理法で使って、「マズイ」だと。
そりゃあ、当たり前だろーって。
素材には、それぞれおいしい料理法というのがある。
それをまったく無視して、炊飯器でフツーに炊いてみたところで、
日本の米と同じご飯が炊きあがる……わけないやん!
なのに、なんでそこを責めるかなぁ。
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2001年 9月30日

タイ米は、粘り気をほとんど持っていない米だ。
だから「なんでこんなにパラパラやねん!」と言われたって、
そーゆー米なんだってば、としか言いようがない。
それならば、パラパラ感を生かした料理にするのがいい。
パラパラ感を要求されるものと言えば、まず炒飯。
炒飯はだいたい、いかにベタッとさせず調理するかに苦労する。
とくに粘り気の多い日本の米では、ちゃんとしたコツを掴んでないと成功し難い。
その点タイ米なら、なんの苦労もなくパラリと仕上がる。
エスニックな味付けにして、ピラフにしてもおいしい。
私はガーリックバターライスにして、
インド風のシャバシャバしたマトンカレーを作ってかけた。
メチャうま!
もちろん、毎日そればっかりだったら、
やっぱり「ネッチリ感のある白米を漬物と一緒に食べたい…」
となる気持ちはわかる。
しかし、はなっから「タイ米マズイマズイ」ばっかり言うのは、
自国のことしか頭にない、まるで井の中の蛙だ。
タイ米を手にした時に、これはどうやっていただくのがおいしいですか?と、
タイ人に尋ねるべきだと思う。
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2001年 10月20日

みなさま、お久しぶりでございますぅ〜。
またもや仕事に追われ、怒濤のような毎日を送っておりました。
ゆっくりせにゃぁイカン!……とか書きつつ、まったく出来ていない私です。
えーっと、なんの話題やたんかいな……?
そうそう、タイ米のことでしたね。
あの騒動の時、タイの方々はさぞかし気を悪くされていただろう。
立場を置き換えてみれば、
例えば、アメリカで日本食が流行り始めた時、
テレビでアメリカの人達が「豆腐」を食べている様子が紹介された。
大きな白いお皿に、豆腐をフライパンで焼いたものがドカッとのっていて、
ケチャップがドバドバァ〜っとかかっている。
それを、ナイフとフォークで食べながら、「まぁまぁイケル」みたいなことをおっしゃるのだが、
見ているこっちは「それ、ほんまにイケルか〜??」って思った。
これでもし、「豆腐ってマズーイ!!」なんて言われたら、
そりゃぁ、食べ方に問題があるんだよっ!て思うハズだ。
気が悪い。
タイ米のこと、あんなにも「マズイ、マズイ!!」って大騒ぎして、
これほど気の悪いこともないだろう。
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2001年 10月21日

おまけに、タイ国内でタイ米の値段がめちゃめちゃ上がったと聞く。
タイの人々は、気を悪くするだけでなく、実質的な迷惑までこうむってらっしゃって、
まぁヒドイ話ですなぁ。
ま、すっかり話が逸れてしまったが、
とにかく、食材のおいしい食べ方を常に模索していたいものだ、
と思う今日この頃なのであった。

しかし、秋はおいしいものが多すぎて困る。
あれもこれも欲しくなる。
スーパーに並んでいるようなサンマでも、なんだか身がパンッと張って、
ピッカピッカ光っていかにもおいしそう。
サバも脂がのって、見るからにいい感じだ。
果物もあふれるほど並んでいるし、栗なんかもたまらなく惹かれる。
サツマイモなんてもう、見るたびに買ってしまう。
大学いもが大好きなのだが、あれをしょっちゅう作るわけにもいかないので、
「即席大学イモ」を考案した。
ダイエット中でもあるので、油でじっくり揚げるのをやめ、電子レンジで作る。
ホクホクにした後、フライパンで焼き目をつけ、
蜜は鉄分摂取もできるハチミツで代用(貧血ぎみなの〜)。
ほんの少し煮詰めるとよい。
最後に黒ごまをかけて、おしまい。
めっちゃ簡単です。
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2001年 10月23日

そうそう、サンマというと、妙にトマトソースが似合うことを最近になって知った。
なんとなく、トマトソースには「イワシ」というイメージがあったのだが、
一回サンマを煮込んでみたら、エライ美味しかった。
ほんとに最近、太ってしまって(私がね。サンマが、じゃないよ)、
いつも以上にカロリーを気にしているので、
フライとかにせず、なんとかうまく調理しようといろいろ試している。
そこで、サンマをフライパンでジュッーッと焼いて、
あらかじめ作っておいたトマトソースで煮込んでみたら、
なんだかとっても気に入った。
そのうえ、とっても簡単!
トマトソースにタマネギなどの野菜やキノコ類なんかもいろいろ入れると、
栄養バランスも良くなるし、ボリュームも出る。
副菜を一品作る手間がはぶけるってもんだ。
そのほか、蒸しものもダイエットには最適。
昨日はサワラとシメジに白ワインをふりかけて、
“おつとめ品”2パック100円で買った生のディルをいっぱい散らして、
塩コショウして電子レンジでチン!ってやったら、またまた妙に美味しかった。
なにより、アホみたいに簡単にできるのがいい。
サケなら、蒸し上がってからマヨネーズをチョイと塗り、
トースターで焼き目をつけたりすると、また変化が出て楽しい。
ダイエットも、楽しみながらやらんとねぇ。
(なんてお気楽なこと言ってるから、成功しないのよ〜)
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2001年 10月25日

あの、全然カンケーないんですけどね、
上の欄で「電子レンジでチン!」と書いたのだが、
正確に言うと、ウチの電子レンジは「プペピプペポパー」と鳴る。
これがなんとも、おかしな音なのだ。
私をはじめ、ウチの同居人はみんな、かなり頻繁にレンジを使用するので、
しょっちゅう「プペピプペポパー」「プペピプペポパー」「プペピプペポパー」っていう。
それだけではない。
なんということか、音がはずれているのである。
「プペピプ」の「プ」が、ほんの少し低めにズレていて、
「ペポパー」の「パー」が微妙に上ずっている。
私は絶対音感こそ持ってないが、いちおう音楽大好き人間なので、
これが気になって気になって……きしょく悪いったらありゃしない。
「ピー」とか「プー」でいいのに。
レンジを買う時には、気付かなかったのだ。
だってね、普通は売り場では電気つながってないでしょ〜。
宣伝販売でもない限り、試してなんかみられない。
だいたい、レンジを選ぶ時に「音がどうか?」なんて考えない。
ほんっと困る。
どなたか、同じ悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
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2001年 10月26日

電子レンジのそばにある、キッチンタイマーも困った。
こちらは「イッツアスモールワールド」が鳴るのだが、
これが、もう音がはずれているという段階ではなく、違う音なのである。
メロディーそのものが違うのだ。
これはモーレツに気になるーっ!
「♪ララランランランララランランラン ラララン…ガクッ!」ってなる、
“エセスモールワールド”に、
音のズレた「プペピプペポパー」が重なった日にゃぁアンタ、
どんなに不快か!!
しか〜し!!
どういうワケかこのキッチンタイマー、
毎日使い続けているうちに、音が治ったのだ。
今や「エセ」を抜けだし、普通のスモールワールドへと昇格した。
どーゆーことなん???
やっぱり物は使い込むほどに……ってモンでもないし、
練習して上手にならはったんやろか。
レンジは相変わらずズレてるけど。
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